書庫(73)

その他(2)





■一戸建てはこうしてつくりなさい
著:佐川旭 
版:ダイヤモンド社
価:1400円
□読書ノート
引:これからの日本人の生活上のテーマは、「豊かさとゆとり」だと思います。長寿命化もあり、我々がいま考えているよりもはるかに自由時間が多くなっていくでしょう。そうなれば、生活を充実させるための趣味、教養、娯楽、スポーツなどがますます重視され、活動の場は屋外のみならず住宅の中にも書斎、アトリエ、ホビールーム、ユーティリティなどとして入ってきます。どんなに狭いスペースでも、夫婦それぞれ自分の居場所は趣味のスペースがあると、随分豊かな気分になれるものです。ただし限られた広さの中で子供に個室を与えた上で、さらに書斎やホビールームとなると間取りに工夫が必要です。
感:家作りは人生の大きなテーマだと考えさせられる本です。自分と妻、二人の息子との関係や旧友や親戚をもてなしたりと、せっかく家を買うならば幸せになる物を建てたいと思うようになりました。僕が注文住宅で家を買いたいと思ったのは、あるハウスメーカーの営業マンとの話がきっかけです。「まず、住みたい家を紙に描いてみて予算を調べて下さい。そして余った予算を土地に回せば良いです。」と。賛否両論ありそうな意見ですが、僕にはこの考え方が正しいと思えました。そして「注文住宅」という方向性が決まったのです。この本はその日に買いました。作者の意見「天然素材」も僕の嗜好と合っています。






■ネットビジネスの終わり
著:山本一郎 
版:PHP研究所
価:952円
□読書ノート
引:読者が求める専門性のある高度な情報(医療やビジネス、政治、国際情勢など)は必ずしも地回りをして取材を進めている新聞記者が持ち合わせているとは限らない。逆に、読者の求める専門性の要らないカジュアルな情報(芸能やスポーツ、エッセイなど)は、ネットで無料で出回っているため、新聞記者を雇える価格では読者が買ってくれない。新聞業界のジレンマは、新聞を発行し維持するための費用を捻出するだけのコストをどう読者に負担してもらうかを考えた場合に、通常のリストラや経営努力の延長線上では均衡する点が見当たらないことにある。
感:タイトルの「ネットビジネス」については最終章に触れていますが、内容自体は日本の産業全般の危機的状況を一般人に分りやすく伝えてくれる物になっています。文章全体を支配しているのは著者の「金融業界+メディア業界の知識」ではないかと感じます。そして専門分野が2つ以上あればこれほどまでに深い内容が書けるのかと感心させられました。ただし本当に著者が伝えたい事は産業全般の現状などではなく、「人と人との繋がりが壊れていくのではないか」という危機感なのではないかと、勝手ながら受け取っております。
薦:メディアビジネスの今後に興味がある人、出版業の現状に興味がある人、インターネット漬けの毎日を送っている人。