
|
|
■去年ルノアールで
著:せきしろ
版:マガジンハウス文庫
価:650円
□読書ノート
引:地上では長くなった陽がもうすぐ訪れる夏を感じさせるが、ここ地下のルノアールでは一切無関係。この時期にコートを着込んでいる人もいれば、タンクトップ一枚でクリームソーダをお代わりしている人もいる。季節感はゼロ。ただ、異常に効き過ぎた冷房だけが季節が夏へと変化していることを知る唯一の手段である。
感:読んでいてクスクス笑いが止まらないです。「無気力文学」という命名もまた少し自虐的で笑えます。ルノアールという喫茶店は僕もよく利用します。スターバックスようなお洒落さはありませんが、席がゆったりしていて長居しやすいです。他人との距離も他の喫茶店に比べて空いていますしセルフサービスでない点も好きです。さて、この本の面白さはそんな庶民的なチェーン喫茶店ルノアールで他の客や店員の様子から物語を勝手に想像して頭の中だけでツッコミを入れていくところにあります。そして僕はさらに「そんなことどーでもええやん(笑)」というツッコミを入れたくなるのです。 |